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名前

git-diagnose - 診断情報のzipアーカイブを生成する

概要

git diagnose [(-o | --output-directory) <path>] [(-s | --suffix) <format>]
	       [--mode=<mode>]

説明

ユーザーのマシン、Gitクライアント、およびリポジトリの状態に関する詳細な情報を収集し、その情報をzipアーカイブにパッケージ化します。生成されたアーカイブは、例えば、問題をデバッグするためにGitメーリングリストと共有したり、独立したデバッグのためのリファレンスとして利用したりすることができます。

デフォルトでは、以下の情報がアーカイブにキャプチャされます

  • git version --build-options

  • リポジトリのルートへのパス

  • ファイルシステム上の利用可能なディスクスペース

  • 各パックファイルの名前とサイズ(代替オブジェクトストアにあるものを含む)

  • ルーズオブジェクトの総数、および.git/objectsサブディレクトリごとの内訳

異なる診断モードを--modeオプションで選択することにより、追加情報を収集できます。

このツールはgit-bugreport[1]とは異なり、リポジトリの内容のサイズとデータ形状の報告に重点を置いて、はるかに詳細な情報を収集します。

オプション

-o <path>
--output-directory <path>

結果の診断アーカイブを現在のディレクトリではなく、<path>に配置します。

-s <format>
--suffix <format>

診断アーカイブ名に代替サフィックスを指定し、*git-diagnostics-<formatted-suffix>*という名前のファイルを作成します。これはstrftime(3)形式の文字列の形式である必要があり、現在の現地時間が使用されます。

--mode=(stats|all)

収集すべき診断のタイプを指定します。*git diagnose*のデフォルトの動作は--mode=statsと同等です。

--mode=allオプションは、--mode=statsに含まれるすべての情報に加え、.git.git/hooks.git/info.git/logs、および.git/objects/infoディレクトリのコピーを収集します。この追加情報は、診断対象のリポジトリの全内容を再構築するために使用できるため、機密情報となる可能性があります。--mode=allで生成されたアーカイブを共有する際には注意が必要です。

GIT

git[1] スイートの一部

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