Git
English ▾ トピック ▾ 最新バージョン ▾ git-credential-cache 最終更新日: 2.43.0

名前

git-credential-cache - パスワードを一時的にメモリに保存するヘルパー

概要

git config credential.helper 'cache [<options>]'

説明

このコマンドは、将来のGitプログラムで使用するための資格情報をキャッシュします。保存された資格情報は、キャッシュデーモンプロセスのメモリに保持され(ファイルに書き込まれることはありません)、設定可能なタイムアウト後に忘れられます。システムの再起動など、キャッシュデーモンが終了すると、資格情報はより早く忘れられます。キャッシュはUnixドメインソケットを介してアクセスでき、ファイルシステムの権限によって現在のユーザーに制限されています。

このコマンドを直接呼び出す必要はおそらくありません。これは、Gitの他の部分によって資格情報ヘルパーとして使用されることを意図しています。gitcredentials[7]または以下のEXAMPLESを参照してください。

オプション

--timeout <seconds>

資格情報をキャッシュする秒数(デフォルト: 900)。

--socket <path>

実行中のキャッシュデーモンに接続するために<path>を使用します(デーモンが開始されていない場合は新しいキャッシュデーモンを開始します)。~/.git-credential-cache/が存在しない限り、$XDG_CACHE_HOME/git/credential/socketをデフォルトで使用します。その場合、代わりに~/.git-credential-cache/socketが使用されます。ホームディレクトリがネットワークマウントされたファイルシステムにある場合は、ローカルファイルシステムに変更する必要がある場合があります。絶対パスを指定する必要があります。

デーモンの制御

タイムアウト前にすべてのキャッシュされた資格情報を忘れてデーモンを早期に終了させたい場合は、exitアクションを実行できます。

git credential-cache exit

このヘルパーの目的は、ユーザー名またはパスワードを入力する回数を減らすことです。例えば

$ git config credential.helper cache
$ git push http://example.com/repo.git
Username: <type your username>
Password: <type your password>

[work for 5 more minutes]
$ git push http://example.com/repo.git
[your credentials are used automatically]

credential.helper 構成変数を使用してオプションを指定できます(この例では、キャッシュ時間を1時間に増やします)。

$ git config credential.helper 'cache --timeout=3600'

Git

git[1] スイートの一部

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